2010年10月30日土曜日

某モバイル広告代理店の採用リーダー面談


就活生にはやたらと有名な、
有名モバイル広告代理店の人事の採用リーダの方と面談をさせていただきました。

学生2人、採用担当リーダー1人という、ウルトラVIP待遇恐縮MAXでした。
しかも、2時間30分も・・・! 

運が良かっとしか言いようがない。なんと、携帯電話に直接電話がかかってきて、参加といういきさつです。 


そして、そこで聞いた話がとにかくよかったからシェアしたい&自分の復習にもしたいです。

シェアすることって良いこと。Because,自分と関わる人が内定取れるなら、うれしい、って思ったから。まずはお前が内定取ってから言いなさいよとパンチが飛んでくる気もしなくはないけど^^;;

And,なんか良い情報合ったら教えてください! 



<目次> 

(1)良い企業・悪い企業の見極め方 
(2)論理的思考の大事さ 
(3)リーダーって何? 
(4)就職活動で、友達とギクシャクする。 
(5)グループ・ディスカッションについて 
(6)結婚・出産の問題 
(7)緊張してしまう、どうしたらいいか 
(8)どういう人が評価されるか 
(9)ちょっと待って、どうしてそういう人が評価されるの? 
(10)学生時代にしたことに、インパクトが自分にはありません、どうしたらいいの? 


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

(1)良い企業・悪い企業の見極め方 

学生の質問:合同説明会って良いことしか言わないじゃないですか。どうやって良い企業悪い企業を見分けたらよいのですか? 

人事の回答:確かに、ああいう場にはエース級の言葉巧みな人が行き、良いことを話すようになっている。でも、質問すればちゃんと悪いことも答えてくれます。説明責任というものはあるのです。 

まぁ、それは良しとして、では実際どうやって良い企業か悪い企業かを見分けたらいいか。今から言う2つの方法を掛け算してみてください。 

1.主観的判断 

 自分にとって良い企業、悪い企業の軸がないから迷うのです。あれば迷いません。そのために、自己分析をしてください。いや、自己分析をしなくても内定取れる人は取れます。その人は、自己構築ができているからです。その人は、普段から考えているから今更分析しなくても、自己構築できているからです。できていない人は、自己分析をして、自分を構築してみてください。 

例えば、あなたは部活をしてきましたか。ふむ、中学のときに野球部でしたか。では、何を判断軸に野球部を選んだ?→「他の部活にしようか迷ったのですが、やはり小学校のときの友達と一緒に野球をやりたかったからです。」ふむ、なるほど。 

では、あなたは「何をやるか」ではなく、「誰とやるか」という基準を持っているのかもしれませんね。中には、「野球じゃなきゃいやだ。」という基準を持っていたり、「一番になりたいから、一番になれるスポーツを選ぶ」という判断基準を持っている人もいます。あなたはそういった基準ではなく、「仲間と一緒にやりたいから選んだ」というわけです。他の過去とも照らし合わせて、矛盾はないか考えるといいです。それをした上で、その<価値観は本物かどうか>を見極めてください。 

他の項目でも分析していくと、「何をやるか」をも大事にしていることが分かる。では、一番いいのは「何をやるか」「誰とやるか」という価値観が共通している会社を見極めて、一番合致するのが主観的に見た良い会社です。 


2.客観的良い会社 

一言で言うと『良い経営をしている会社』 

説明会では、売り上げ良いよ・成長できるよ・いい人材がいるよ、とか言う。 

でもこれらって全部『経営』の構成要素です。 


故に、客観的に良い会社を選ぶには、『経営を短時間であなたたちに勉強して欲しい』。 

そのために『ビジョナリー・カンパニー2』を読むと良い。今までの経営の本は良い企業一社に注目して「なぜアップルは伸びた」とか書いてるけどそれじゃ良い経営は分からない。アップルってのは、ジョブズ氏がいて儲かっているわけで、経営が良いわけではない。 

経営って、例えば社長・人事・ビジネスモデル・皆情熱持てているか、とかそんな要素の集合。 

そういうのを書いたチェックリストを作って、それぞれの会社に持って行き、自分なりにきいた話をあてはめてメモする。そうすることにより初めて『比較』することができる。比較によって、論理的に企業を判断できる。 


会社とビジョナリー・カンパニー2に書いてあること。これを比較するのもありです。数学の集合の図を書いて、会社とビジョナリーカンパニー2の和集合にあてはまる会社を見つける。そうすれば、なぜこの会社にするのか?こうこうこう書いてあるから御社です。とロジカルに説明できる。 



【主観的良い企業×客観的良い企業=就職すべき企業】 



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

(2)論理的思考の大事さ 

今、論理と言ったけど、なぜ論理が大事かわかりますか? 

(中略) 

論理的思考がないと、行動があてずっぽうになる。 
→成功確立が下がってします。 
論理的思考があると、相手に伝えることができる。 
→お客様に説明しなくては、お客様は買わない。 

企業が欲しい人材は、論理的思考ができる人間。 

So,内定欲しければ論理的思考力を磨こう! 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

(3)リーダーって何? 


人としての模範さ×テクニック(NBAなど)=良いリーダー 


よく、グループワークで、周りを蹴落とすリーダーがいる。そういう人を企業は欲しがると思いますか?思いませんよね。 

欲しいリーダーは、『フォロワー型リーダー』です。つまり、みんなをフォローして、みんなで高めあおうっていうリーダーが欲しい。そうできれば、会社という組織は高まりますよね? 

○組織を高めるリーダー(Win-Win) 
×自分を高めるリーダー(Win-Lose) 

学生と企業との間に、リーダーの定義に関してギャップがあることが問題ですね。 

良いリーダーに関しては、『ビジョナリー・カンパニー2』を見るとご覧になるとでしょう。 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

(4)就職活動で、友達とギクシャクする。 

就職活動する学生が多く、競争原理は確かに生まれる。 
だから、仲良く行動することは大事だけど、競争に勝つことも大事。 

例えば、OB訪問。早くしてください。 
なぜかというと、みんなと一緒に行動する学生が多いから、みんな1月2月にOBOG訪問をする。それだと、OBの人数が学生の人数に対して合わない。多くの時間を割いてもらえないし、2回目合ってもらえるチャンスも逃すかもしれない。 

So,何でも人と一緒じゃ不利になるよ。 

だから、今この時期に何をするべきか、自分の頭を使おう。 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

(5)グループ・ディスカッションについて 

ありがちなこと。『この中で誰が選考通過するかを考えてしまうこと』 

これによって、周りを蹴落とそうと目立ちたがるクラッシャーが出てくることがある。その暴走を止めることができない。 
So,全員落ちるということがある。 

企業は10人良い人なら10人採ります。10人を2人に減らしたいわけではないのです。みんなで内定取ろうぜ!くらいの気持ちがあってもいいのに。 

さあ、クラッシャー対策どうしたら良いのか? 

それには、自己紹介タイムを使え!!勝負はこの時間に決まることが多い。 

<ディス開始する前にルールを作ろう> 

クラッシャーを止めることによって、不穏な空気が流れたとしたら話しにくいですよね。人が人を罰するからいけないのです。『ルールが人を罰すればよい』のです。 
例えば、ブレイン・ストーミング中は否定をしないで、質より量を最大重視するというルールを作る。アジェンダ(流れ)が決まったらそれを後々になって変えずに、積み上げ方の議論をするというルールを作る。それらルールに反したとしたら、ルール決めたよね!と言えますね。 


(6)結婚・出産の問題 

あなたは出産して職場に戻りたいかどうかを決めてください。 

決まったら、出産したら戻れる企業か、戻らなくて良いよ!っていう企業の2タイプがあるので、自分にマッチする企業を選んでください。 

これは、口だけな企業もあるので、現場の女性に聞いてください。 

あと、男性的な目線かもしれませんが、出産子育ての時間より圧倒的に会社にいる時間のほうが働くのであれば、長い。だから、出産後も働きたいなら毎日会社に行きたい企業かどうかってところのほうも大事かもしれませんね。 


(7)緊張してしまう、どうしたらいいか 

1.心理的アプローチで対応 

ちょっと暗示的な面もあるのであんまり信用しなくて良いですよ。 

『緊張しなかったらどうしよう』と考える。 

なぜか、おばけは怖いと思うから怖い。これって怖いと思わなければ怖くない。だって襲ってこないでしょ。 

これと同じで、緊張したらどうしようと考えたら緊張してしまう。 
だから、『緊張しなかったらどうしよう』と考えて。 

2.実務的アプローチ 

一言『いかに準備するか』。これに本番緊張するかしないかの結果に収斂します。 

例えば、面接。回答をどれだけ多く用意し、シュミレーションするか。 

面接会場で、聞かれて当たり前の質問に、その場で考える学生さんがたまにいらっしゃるのですが、それでは緊張するのは目に見えてますね。また、緊張するのにパワーも要ります。 

誰でも突飛な質問には、答えるのにパワーが要りますね。だから、そこにパワーをかけるためにも、聞かれて当たり前の質問には、予め用意をしましょう。 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

(8)どういう人が評価されるか 


ここにある、お茶を私に売ってください。 

(省略) 

二人とも、ビジネスマンでも忘れがちなことができていたので良いでしょう。 

お二人が何をして良かったかというと、『ニーズをヒアリング』したことです。 

商品がなぜ売れるかというとニーズをヒアリングして、そこでお客様にとっての『価値』が初めて生まれるということを知っているからです。 

そして、生まれた価値に『付加価値をつけることによって価値を最大化』することでものは売れます。 

例えば、おじいさんおばあさんにデジカメを売りたい。でも、普通に売っていては買ってもらえない。どうしますか? 

(中略) 

一つの正解は、カメラという金属の塊はおじいさんおばあさんにとって価値はないのです。そこで、『お子様と一緒に思い出を残そう』と一言言うことで、ニーズを満たし、初めて、おじいさんおばあさんというお客様にとっての『価値』が生まれるのです。 

そして、オプションとしてアフターサービスなどで付加価値を高めることで、より高く売ることができ、相手をより、満足させられます。 

『相手の求めているニーズを徹底的にヒアリングして、価値となる!』 

そういうことができる人が評価されます。 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

(9)ちょっと待って、どうしてそういう人が評価されるの? 

では、ドラッガーという人がこう良い会社の定義をしています。 

良い会社の基準 
1.世のため・人のために活動する会社 
2.事業を継続し、利益を上げる会社 

1だけしていたら、ボランティアですよね。2だけだと、悪徳商法ですかね?笑 

はい、これが良い会社。これになるための手段として、採用活動をしています。 

この二つを満たした、学生時代に頑張ったことを話せばいいのですよ。 

そうしたら、評価できますよね。 

また、Hという企業ありますよね? 
その会社の採用活動で広告を作らせるものがあります。 

広告の案も二つを満たされているかを企業は見ていたりもします。 


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

(10)学生時代にしたことに、インパクトが自分にはありません、どうしたらいいの? 

インパクトがあっても、会社の求めるニーズを満たしていないと意味がない。 
会社のニーズを分析せず、会社のニーズに見合う自分をアピールできなければ採用されない。 

採用されることも、ビジネス的思考が大事。 

ネタはアルバイトでも良いですよ。そこで、会社のニーズを見つけて価値を見出し、付加価値を最大化できれば、内定GETできます。 

就職活動本には、話を捏造せよ!とか一番インパクトがあるものをとにかく選べとか書いてありますけど、ちゃんと採用活動をしている会社には、それは当てはまりません。 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 

その他、会社についてのお話も窺うことが出来て、誠に感謝!誠に恐縮いたします!! 

OB訪問もさせて頂きましたし、こういう機会を多くの学生が享受することができれば、所謂ミス・マッチも少なくなって、より良い社会になると思います。しかし、一人一人はさすがにできないだろうし、学生も自分探しにそこまで肉食系でない場合もあるから問題は山済みか。。。でも、とても良い機会でした!ありがとうございます。

That’s all, thank you!