2011年11月23日水曜日

ビジネスの世界で成功するきっかけを作る7つのカギ~伊藤羊一様 法政大学講演会~



こんにちは。
@kikkkkkuです。

昨日、プラス株式会社執行役員の伊藤羊一様のご講演を拝聴して参りました。

法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔教授が同大学市ヶ谷キャンパス内にて、一般公開してくださったため、フットワークだけは軽い筆者はすかさず参加してきました!
ご講演は、以下の3点でした。

1)プラス様のざっくりとした説明
2)プラスに入りプラスを復活させたときのお話、
3)ビジネスの世界で成功する7つのきっかけを作る7つのカギ

ここでは、3点目に絞って、記事を書いていきたく思います。

<ビジネスの世界で成功するきっかけを作る7つのカギ>

1.人と違うことをする

【伊藤様:】
同業が圧倒的シェアを持っている場合、新しいことをしなくてはならない。
また、何百人いる中で活躍するには、他の人と同じ事をしていてはダメ。

【筆者の所感:】
他人(他社)が提供していない価値を提供できれば、その人(その会社)は世の中から必要とされそうです。
やはり、優秀なビジネスパーソンには「問題発見力」、「問題解決力」が欠かせないのですね!

2.迷ったらチャレンジする

【伊藤様:】
何かをやるかやらないかで迷ったらやるべき
44歳になって、もうあと20年しか働けないと思うと悔しい。

【筆者の所感:】
当授業にて別の超一流ビジネスパーソンの方も「機会は手を挙げたもの勝ち」と仰っていましたし、「挑戦」こそ成功のカギなのでしょう。

3.覚悟を決めてチームを率いる

【伊藤様:】
リーダーは批判されることも覚悟で「決断」を下す立場。
反対意見やネガティブな発言が出ても、必要なプロジェクトであれば、進めていく必要がある。
また、リーダーは「ストーリーを示し続ける」ことが仕事。
例えば「今、これを議論しなくてはならない」などを、「きっちり説明」しなくてはなりません。
きっちり説明するということはカギで、「あうんの呼吸」なんてものはない。

【筆者の所感:】
ストーリーを示し続けるということに共感です。
ゴールを共有しても、脱線してしまうことがよくあると思います。
ゴールにコミットメントする覚悟や志を忘れずに!

4.負け戦に突っ込む

【伊藤様:】
失敗する確立が高くても、会社的に挑戦すべきことがあるときは、自ら手を挙げて挑戦すべき!
失敗したときは、「うまくいかない方法を学べた」と考えれば良い。
また、一緒に働く仲間は、「逃げない人だ」と認めてくれる。
結果として、メンバーからも信頼される。

【筆者の所感:】
挑戦なくして成長はなし。
成長なくして成功なしということを再認識しました。
信頼される人は、新たな挑戦の場、すなわち成長の場を与えられるのだと思います。
この点は自戒もこめて。

5.必要なもの以外は捨てる(重要思考)

【伊藤様:】
短期的PJでも、やるべきことや決めるべきことが多い。
でも、時間はかけられない。重要なものだけ議論する必要がある。
こうすると本当に重要なことだけ議論するから、成功する

【筆者の所感:】
ビジネスは時間との戦いにおいて、勝利を収めなくてはならないため、細部にこだわり大局を逃していてはいけないなと思いました。

6.決断はバッサリ、ケアはじっくり

【伊藤様:】
決断に関しては、「7割成功すると思ったらいけ!」。
皆の意見を100%聞いていては間に合わない。
プロジェクトのリーダーとしてフォロワー(応援してくれるメンバー)が大切。
メンバーについてきてもらうためには、ケアが欠かせない。
「まずは話そう」と言いますが、これは本当にそうだ
ケアのためのコミュニケーションはとにかく「量」が大事。

【筆者の所感:】
今日これだけ覚えて帰るようにと伊藤様も強調されていました。
自分もプロジェクトのリーダーやキーマンをしているので、その際「スピード感」と「ケア」を意識して取り組もう!と思いました。
このどちらかが欠けるとプロジェクトは失敗しそうです。

7.出来上がったものを変えるのは根競べ

【伊藤様:】
メンバー間の文化や価値観の変革をする必要を感じたら、あらゆる側面からアプローチするとよい。
例えば、1回言ってダメなら2回言う。100回言ってダメなら350回言うことで、伝え続ける。
受けてが煩わしく思うのであれば、他の方法を考えると良い。
こうすれば良いという正解はなく、誠意みたいなものがカギなのではないか。

<<学生からの質問>>

1.責任とは?

【伊藤様:】
みんなを幸せにするんだという覚悟。
結局、どういう責任の取り方をしているかは周囲は見ている。
何か決断をしたとき、「自分の子どもに言えるか」が基準とのことです。

2.短期PJでメンバー全員が幸福であること(win-win)であることをどう考える?

【伊藤様:】
短期PJではメンバー全員の幸せは望んじゃいけないのかもしれない
短期のプロジェクトは時間との戦いで、メンバーへの姿勢は「勝手について来い」になる。
腕力があれば、1人でできるし。2,3人がフォロワーとして本気で取り組んでくれたら、
それでもかなり心強い。

【筆者の所感:】
win-winは大切だけれど、最大のコミットメントは「成果」だと考えさせられました。
この質問からどうしたら自分のフォロワーを増やせるかという話題になり、田中教授をはじめ、議論が活性化しました。
おそらくここにもセオリーはないのだと思います。
経験則で自分なりの手法を語れるようになりたいところです。

3.できないと思って、性格を変えられないことをどう思う?

【伊藤様:】
性格を変えられないのは甘え。
自身に足りないなと思うことは、絶対変えられる
何度も同じ事を言っているうちに、言葉に魂がやどることもあった。

【筆者の所感:】
自己暗示は、正解なのかもしれないなと思いました。
「私は勝つとあなたが思えば、あなたは勝つ」という『成功哲学』は真実なのでしょう!

以上で、ご講演内容のシェアは終わりです。
稚拙なアウトプットではございますが、少しでも読者の皆様のお役に立てたら幸いです。
ご講演頂きました伊藤様、一般公開にしてくださった田中教授に感謝です!
本当にありがとうございました。

※伊藤様の発言は一言一句書き写しているわけではございませんので、その点、読者の皆様はご了承くださいませ。

「今、何をすべきか?」と悩む2013卒就職活動生へ2つのご提案


こんにちは。
@kikkkkkuです。

(以下の記事は、20111117日に内定先で内定者が運用しているブログで筆者が掲載した文章を一部修正し、本ブログに再掲したものとなりますので、ご了承ください。)


13卒就職活動生の皆様、各種ナビサイトのオープンまであと約半月といったところですが、いかがお過ごしでしょうか?

昨年度、私たち12卒世代の主な就職ナビサイトのオープンの日付は101日でしたが、その頃は、世の中の大多数の就職活動生がいよいよ本格的に動き出すのだなという気持ちで、そわそわと過ごしておりました。

なぜ、そわそわしていたかと申しますと、「今、何をすべきか?」ということを就職活動初期の段階で明確に理解できていなかったからです。

そこで、『「今、何をすべきか?」と悩む就職活動生へ2つのご提案』というテーマで記事を書いてみたく思います。

1.戦略性のある就職活動をすること

まず、戦略とは何かについてさらっと説明しておきたく思います。
戦略とは、時代とともに意味は変わるが、根本的な意味としては(戦争に勝つために)戦場に到達するまでの段階で用いる計画のことです。(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%EF%CE%ACより引用)

一方、戦略と同時によく用いられる類義語として戦術があります。
戦術とは、時代とともに意味は変わるが、根本的な意味としては戦場で部隊をどう運用するかということです。(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%EF%BD%D1より引用)


私も含めて、多くの就職活動生が、
・SPIの勉強
・合同企業説明会への参加
・各種セミナーへの参加
・会社説明会への参加
・自己分析
・エントリー
・エントリーシート記入
・OB訪問
・リクルーター面談
・会社分析
・業界研究
・グループワーク(及びグループディスカッション)対策
・面接対策
・スーツの新調


などなど、数えあげると非常に多くのToDoに時間を割いていたことと思います。
これらのほとんど全てに意味があり、諸活動を行うことはなんらかの利益をもたらすでしょう。

しかし、1点気を付けて欲しいことがございます。
それは、それらの諸活動を「戦略的に」行うことです。
なぜなら、時間は無限に与えられたものではないからです。

1つたとえ話をしましょう。
「SPIが苦手」という男子学生がいたとします。
極端な例えで恐縮ですが、彼がナビオープンの12月から3か月、毎日欠かさずにSPIの勉強をして、SPI試験で満点を取れる実力をつけました。
よって、1次選考としてSPIを課す会社の2次選考に進めました。
しかし、SPI対策以外をしていなかった彼は2次選考の面接では、「自分のことも」「会社のことも」研究していないため、面接官の質問に対して、一貫性のない回答をし続けてしまいました。
結果として、不採用通知を受けるといったストーリーがあり得ます。

学生が就職活動をする際に、目指すべき場所の一つが、将来的にビジネスマンとして活躍し、社会に貢献することであると思っております。

そのためには、活躍できる場所(企業等)に入る(もしくは作る)必要があります。多くの学生が「入る」という選択をされると思います。また、「入る」ために、企業が採用活動をしている期間に「入る」ための努力をしている学生が多いと思います。多くの学生が「努力」するということは、何かで差をつけなくてはならないことを意味します。

努力の差別化をするには、圧倒的な量と圧倒的な質のいずれか、もしくは両方が要求されます。

時間が限られているため、量には限界があります(もちろんでき得る限りの努力をしなくてはなりませんが)。
しかし、質に関してはまだまだ大きな可能性がございます。

その質を上げるための方法が「戦略」です。

企業が採用活動をしている期間は、多くの場合限られています。その限られた時間内で「内定を欲しい」とお思いになるのであれば、「戦略的な就職活動」をされてみることをオススメいたします!

どんなに優れた戦術(例えばSPIで高得点を取る自頭)を持っていても、戦略がなければそれらを活かせないのです。

2.経営を短期間で勉強する

戦略的な就職活動をされるにあたり、是非取り組んで頂きたいToDoを挙げます。
それは「経営を短期間で勉強する」ということです。
え?経営?なんでやねん?と思われる方がいらっしゃると思います。
ここで言う経営とは、「NBAだ、MBOだ、M&Aだ、バランスシートだ」といった類の学術的なことではございません。
なぜ、経営を短期間で勉強して欲しいかと申しますと、良い会社を皆さんが見つけるべきだからです。
良い企業の判断方法は2点あります。

それは主観的判断」と「客観的判断の2つです。
この見方をすると、
【主観的に良い企業×客観的に良い企業=就職すべき企業】 となります。

前者も大事なのですが、本日は後者についてお話します。

客観的に良い企業だと判断する方法は、
一言で言うと『良い経営をしている会社 かどうかです。

会社説明会で多くの人事担当者は、弊社は「売り上げが伸びている」、「福利厚生が良い」、「優秀な人材がいる」、などと言います。

でもこれらの全てが『経営』の構成要素なのです。 

そう、「全てが『経営』の構成要素」なのですから、人事が言う要素は「良い経営ができている要素」が中心に据えられたプレゼンテーションになりがちです。

これでは「どの会社の説明会でも、学生に来て欲しいが故に良いことしか聞かない」と言った、学生の切実な声があがるのにも頷くことができます。

なので、各自が企業を俯瞰的に見て、「良い経営をしている会社」かどうかの客観的な判断をくだす必要があるように思います。

その方法が「経営を短期間で勉強する」ということです。

そのための数ある方法のうちの一つとして、

『ビジョナリー・カンパニー2‐飛躍の法則』
(ジェームズ・C・コリンズ著、山岡洋一訳、日経BP社)

この本をお読みになられることをオススメします。

どのような本か簡単に申しますと、

『偉大な企業とは一体なんなのか。』
『良い企業が偉大な企業へと飛躍するためにはどうすればいいのか。』

これらの問いに対する答えを、飛躍した偉大な企業と飛躍できなかった企業との間にあるブラックボックスの中身を、実際に調査することで見出すという本です。

また、全ての志高いビジネスパーソンのための教科書でもあります。
ビジョナリー・カンパニー2では主に、以下の8つの流れで書かれています。


<規律ある人材> 
1.第五水準のリーダーシップ 
2.誰をバスに乗せるか(冷酷ではなく厳格な人事制度) 
<規律ある考え> 
3.厳しい現実を直視する(そして成功を確信する) 
4.針鼠の概念 
<規律ある行動> 
5.規律の文化 
6.促進剤としての技術 
7.弾み車 
8.ビジョナリ―カンパニーへの道


これを一通り読むことで、「何が良い経営なのか」を短時間で効率的に学ぶことができると思います。

中身に関しては、本当に目からウロコなので、私からの説明は割愛致します。

たとえば、ここで学んだことの中から、自分が入社したい企業の条件となるチェックリストを作り、説明会等で項目を満たしているかどうかのチェックをし、他社との比較をすることで「客観的判断」がくだせることと思います。

もちろん、『ビジョナリー・カンパニー2‐飛躍の法則』だけが、経営を短時間で学ぶための効果的な方法ではありません。

しかし、読者にとっておトクがあることは間違いないと思いますので、是非お読みください♪

ちなみに、私自身が内定先のベンチャー企業を受けるにあたっても、強いモチベーションとなった書籍です!

「ビジネスの楽しさ」「やりがい」「ビジョナリーカンパニーを創りたいという想い」そのようなことを自分の中に見出すことができたのはこの本の影響は大きかったと思います。

そういった理由でも、オススメします♪

ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました♪