2011年12月20日火曜日

JobWeb佐藤代表講演まとめ。「企業から欲される人材になるためには」



こんにちは。@kikkkkkuです。

12月15日「 jobweb 佐藤孝治様 × 学生朝食会ガクモ 」というイベントに参加してきました。

jobwebとはベンチャー企業やネット系企業がたくさん出稿しているナビサイト運営会社です。私自身も就職活動をしているときには利用していました。そこで見つける企業のセミナーは学びが多く有意義でした。

当日の参加学生数は20人くらいで、その9割くらいが3年生でした。
ナビがオープンする時期ということもあって、主に就職活動生や就職活動を控える学生向けのご講演でした。フットワークの軽いkikkkkkuは参加します。

佐藤社長のご講演は1,2,3年生ともに役立つ内容だと思うのでシェアしてみたく思います。

この記事を読むことで、

・就職氷河期とやらを乗り切るために最優先すべきこと
・また、その方法
・企業が求める人材とは?

以上3点を理解頂けるよう記事を書いてみたつもりです。

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1年生のうちから修羅場体験をすべき!
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面接を受けて落ちる体験を早い段階にしたほうがいい。「落ちる」という体験は早めにしたほうがいいとのことです。

3年生にそんなこといわれても、いまさら感がありますよね(笑)

そこで、ジョブウェブを使ってみましょう(笑)とのご提言。

12卒4月の内定率
ジョブウェブユーザー:内定率40パーセント。
マイナビユーザー  :19.8パーセント。

違いの差はJobWebを使っているかどうか!

ではなく、成長し続ける就職活動をしているかどうかだそうです。

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就職氷河期とは何が起こっているのか?
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以下の3点にまとめられるそうです。

・高度経済成長から成熟期へ
・会社としての生き残りをかけた戦い
・グローバルな人材獲得競争の始まり

採用数が減っているのは、求める学生のスペックがあがっているから
そのため、採用目的人数に未達でも採用活動を終える企業がある。
故に、企業の席は実はあるのだそうです。

採用枠がすべて埋まらないのは、
・学生に能力がないから
・学生が人気のない仕事の席に座りたくないから

4月以降、結果が出ていない欲されない人材が就職活動をしているため採用活動を終了する企業がある。

そのようなこともあり、複数者から内定もらえる学生と1社からももらえない学生の2極化が起きているそうです。


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グローバル採用の波
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・パナソニック採用の8割が外国人
・楽天の英語公用語化

いずれも、海外から人材をとるという宣言を意味するそうです。

リクルートも、中国人の日本企業向け新卒採用支援をはじめたとのことです。

中国人学生はバイタリティと行動力がある人材が多いそうです。

もはや、戦う相手は国内だけではなくなっていることが分かります。

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求める人材のレベルの上昇
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ディー・エヌ・エーは新卒の即戦力に1000万円を出す。
こうなると、就職活動を始めようと思ったときには、もうかなり勝負は決まっているといっても過言ではない。


就職活動のステップ0をクリアしているかどうかで勝負に有利になれる。
※ステップ0:経験と学びによって人間としての力を高めるという段階。のちにご紹介するPDCAを高いレベルで回せたかどうかで達成度合いを測定できるように思います。

未達の人は、就職活動中にステップ0にコミットしてもいい
専念できない場合は、ステップ0も同時に行い、成長し続ける就活をするのがよいとのことです。

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学生時代、あなたが一生懸命取り組んだことはなにか?という質問は

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学生を採用するかどうかを8割判断できる質問だそうです。


この主旨は、選考対象者がビジネスで成果を出せる人間かどうかを確認することだそうです。
入社して活躍するとは会社の利益に貢献すること
である。

採用に至るには、能力だけではなく、会社の夢と学生の夢が一致していたほうがよいそうです。今年はミスマッチが多くなりそうだと言われていますので、3年生の皆さんは気を付けてください。

利益に貢献できる人
=自分で考えて行動できる人
=活躍できる人

それが分かれば、これを証明する事例を話せばよいというわけですね。

このような質問をコンピテンシー面接という。
その質問にはPDCAサイクルを回した話をするとよい。
※PDCAサイクル:Plan→Do→Check→Actionのサイクルのことで、一つの目的に対して、このサイクルを回せば回すほど、目的により正確に近づける。

考えて行動をしっぱなしだと(PDで止まっていると)、考えていない人、と思われてしまう。なにをやらせても成長しなさそうと思われてしまうそうです。たしかに、仰る通りだと思います。

だからPDCAサイクルを自分で回せる人であると証明できれば、その他大勢から抜け出すことができるわけですね。

自己アピールのネタ探しは自分でPDCAを回した経験を思い出すことからはじめるとよいそうです。
CとA
ができていないものに関してはいまからまたやってみるのが有効とのこと!

まだ本格的な選考が始まってはいないので、PDCAサイクルを回した体験が乏しいなという人は、今から4月まで取り組んでみるのもありかもしれませんね。十分回せたかは以下の5段階レベルをご参考ください。
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コンピテンシー面接で見る5段階のレベル
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.主体性がなく場当たり
.定められた業務手順通りに行動
.自分なりの改善、改良を加えてやある
.現状に働きかけて工夫し、状況を変化させる
.新しいビジネスモデルを創出し拡大させる。

3、4をだいたいの企業が求めているそうです。
3,4まで回してきた経験を面接で話せば良いということですね。

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人生に対するスタンスが重要
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・自分が生きていることで、どれだけの人が感謝しているか
・あなたがいないと困るという人がどれだけいるか
・推薦状を何人の人に書いてもらえるか
・いままでの人生によって、雰囲気、存在感が変わる。
なるほど。何事も、本気で取り組んでいると強そうですねえ。
  
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人生いかにいきるべきか?
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全員に、世界をよりよくするためにあなたが取り組むべきテーマがある。
世界に山積みされた問題を、一人一人が役割分担して解決していく。
そこに、生き甲斐と幸せがあるのではないか?
という熱いお言葉も拝聴。

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学生からの質問
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Q.焦っている人はどうしたらよいか?

A.悩みの明確にする。それに対するソリューションを考える。


以上でシェアは終わりです。
私の体験談になりますが、「学生時代なにを一番がんばったか?」という質問はいろんな企業が言葉を変えてお聞きになります。なので、その質問に答えられるよう準備をすることをおすすめします。そうすれば「長所や短所はなにか?」、「組織の中での自分の貢献できるポイントはなにか」など、あまたの質問にこたえられるようになると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

2011年12月4日日曜日

就職活動生が積極的に就職活動生に声をかけるべき理由は何か


こんにちは。
@kikkkkkuです。

掲題について、徒然なるままに記事を書いてみます!

先ほど、mixiの就職活動コミュニティを偵察しておりました。 

前振りとして、以下の引用をご覧ください。

(引用開始)  
都内の大学生です(^^)/
明日大宮ソニックシティであるやつ一緒に行ってくれる人メッセ下さい(-_-)
(引用終了)

一見すると、「ん~む、人生がかかっていることくらい1人で取り組めよ~~!この子は1人で合同説明会もこれないの?しかも、mixiで募集かい!」と思うかもしれません。

確かに、合同説明会を友人と一緒に来ている学生に対して抱く採用担当者の印象はおそらく良くないと思います。

なぜなら、採用担当者はそういった学生を一見して、「ん~む、人生がかかっていることくらい1人で取り組めよ!この子は1人で合同説明会もこれないの?」と思うと推測できるからです。筆者が人事でもそう思うのかもしれませんが、筆者は人事ではないため、あくまで推定の域を脱することはできません(言葉に責任を持てず申し訳ございません)。

でも、ここからが大事!

就職活動での出会いはかけがいのないものだと思います。
就職活動での出会いはかけがいのないものだと思います。

大事なことだから2回言いました。

また、掲題の問い(就職活動生が積極的に就職活動生に声をかけるべき理由は何か)に答えると、その答えは、就職活動での出会いはかけがいのないものだから、となります。


そういった点を、把握されている(?)という点で、引用元の方は先見の明がありますね!

具体的には以下のような出会いがあり得ます。

・辛い戦いを共に戦う友達
・情報交換(という名の飲み会に終わる可能性大)の友達
・素晴らしい情報発信者(今風の言葉で言うとキュレーター)
・ビジネスパートナー
・心を暖めてくれる人
・意識を高めてくれる人
・交際相手(結構多いみたいです)
・生涯の伴侶(一応可能性としては0ではない)

ですから、積極的なアプローチ(男女問わず)をオススメしまっす!

でも、このようなmixiでのアプローチは時間がかかるしメッセージを送っても返事が来ない可能性があります

ですから、忙しい3年生にはオススメしていません。

是非、思い切って声をかけてみてください!


就職活動生同士は声を掛け合いやすいものです。
なぜなら、お互い同じ服装をしております。また、お互いが不安や希望を持っていたり、内定という共通の目的を持っているため、はじめから心理的に近づき易い者同士なわけです。

リアルで声をかけて返事が来ない場合は、優秀なビジネスパーソンが持っているとされる3つの力(問題発見力、問題分析、問題解決力)を伸ばしましょう!
声が小さいのか、返事をしがたい何かがあるのか等々問題を洗い出して(問題発見)、なんでこれが悪いのか考えて(問題分析)、実際に改善しましょう(問題解決)! 

数友が嫌いな人はあとでアドレスを削除すればいいだけのことです!
数ある出会いの中からご自身を選んでくれた人はステキな友達になるはずです!

筆者もナンパなんて2万パーセント断行できませんが、就職活動のときは情報交換の名目でいろいろな人に声をかけました(もちろん男女問わずです)!おかげで、色々な面で意識が変わったなあと思います。

それでは、最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

2011年11月23日水曜日

ビジネスの世界で成功するきっかけを作る7つのカギ~伊藤羊一様 法政大学講演会~



こんにちは。
@kikkkkkuです。

昨日、プラス株式会社執行役員の伊藤羊一様のご講演を拝聴して参りました。

法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔教授が同大学市ヶ谷キャンパス内にて、一般公開してくださったため、フットワークだけは軽い筆者はすかさず参加してきました!
ご講演は、以下の3点でした。

1)プラス様のざっくりとした説明
2)プラスに入りプラスを復活させたときのお話、
3)ビジネスの世界で成功する7つのきっかけを作る7つのカギ

ここでは、3点目に絞って、記事を書いていきたく思います。

<ビジネスの世界で成功するきっかけを作る7つのカギ>

1.人と違うことをする

【伊藤様:】
同業が圧倒的シェアを持っている場合、新しいことをしなくてはならない。
また、何百人いる中で活躍するには、他の人と同じ事をしていてはダメ。

【筆者の所感:】
他人(他社)が提供していない価値を提供できれば、その人(その会社)は世の中から必要とされそうです。
やはり、優秀なビジネスパーソンには「問題発見力」、「問題解決力」が欠かせないのですね!

2.迷ったらチャレンジする

【伊藤様:】
何かをやるかやらないかで迷ったらやるべき
44歳になって、もうあと20年しか働けないと思うと悔しい。

【筆者の所感:】
当授業にて別の超一流ビジネスパーソンの方も「機会は手を挙げたもの勝ち」と仰っていましたし、「挑戦」こそ成功のカギなのでしょう。

3.覚悟を決めてチームを率いる

【伊藤様:】
リーダーは批判されることも覚悟で「決断」を下す立場。
反対意見やネガティブな発言が出ても、必要なプロジェクトであれば、進めていく必要がある。
また、リーダーは「ストーリーを示し続ける」ことが仕事。
例えば「今、これを議論しなくてはならない」などを、「きっちり説明」しなくてはなりません。
きっちり説明するということはカギで、「あうんの呼吸」なんてものはない。

【筆者の所感:】
ストーリーを示し続けるということに共感です。
ゴールを共有しても、脱線してしまうことがよくあると思います。
ゴールにコミットメントする覚悟や志を忘れずに!

4.負け戦に突っ込む

【伊藤様:】
失敗する確立が高くても、会社的に挑戦すべきことがあるときは、自ら手を挙げて挑戦すべき!
失敗したときは、「うまくいかない方法を学べた」と考えれば良い。
また、一緒に働く仲間は、「逃げない人だ」と認めてくれる。
結果として、メンバーからも信頼される。

【筆者の所感:】
挑戦なくして成長はなし。
成長なくして成功なしということを再認識しました。
信頼される人は、新たな挑戦の場、すなわち成長の場を与えられるのだと思います。
この点は自戒もこめて。

5.必要なもの以外は捨てる(重要思考)

【伊藤様:】
短期的PJでも、やるべきことや決めるべきことが多い。
でも、時間はかけられない。重要なものだけ議論する必要がある。
こうすると本当に重要なことだけ議論するから、成功する

【筆者の所感:】
ビジネスは時間との戦いにおいて、勝利を収めなくてはならないため、細部にこだわり大局を逃していてはいけないなと思いました。

6.決断はバッサリ、ケアはじっくり

【伊藤様:】
決断に関しては、「7割成功すると思ったらいけ!」。
皆の意見を100%聞いていては間に合わない。
プロジェクトのリーダーとしてフォロワー(応援してくれるメンバー)が大切。
メンバーについてきてもらうためには、ケアが欠かせない。
「まずは話そう」と言いますが、これは本当にそうだ
ケアのためのコミュニケーションはとにかく「量」が大事。

【筆者の所感:】
今日これだけ覚えて帰るようにと伊藤様も強調されていました。
自分もプロジェクトのリーダーやキーマンをしているので、その際「スピード感」と「ケア」を意識して取り組もう!と思いました。
このどちらかが欠けるとプロジェクトは失敗しそうです。

7.出来上がったものを変えるのは根競べ

【伊藤様:】
メンバー間の文化や価値観の変革をする必要を感じたら、あらゆる側面からアプローチするとよい。
例えば、1回言ってダメなら2回言う。100回言ってダメなら350回言うことで、伝え続ける。
受けてが煩わしく思うのであれば、他の方法を考えると良い。
こうすれば良いという正解はなく、誠意みたいなものがカギなのではないか。

<<学生からの質問>>

1.責任とは?

【伊藤様:】
みんなを幸せにするんだという覚悟。
結局、どういう責任の取り方をしているかは周囲は見ている。
何か決断をしたとき、「自分の子どもに言えるか」が基準とのことです。

2.短期PJでメンバー全員が幸福であること(win-win)であることをどう考える?

【伊藤様:】
短期PJではメンバー全員の幸せは望んじゃいけないのかもしれない
短期のプロジェクトは時間との戦いで、メンバーへの姿勢は「勝手について来い」になる。
腕力があれば、1人でできるし。2,3人がフォロワーとして本気で取り組んでくれたら、
それでもかなり心強い。

【筆者の所感:】
win-winは大切だけれど、最大のコミットメントは「成果」だと考えさせられました。
この質問からどうしたら自分のフォロワーを増やせるかという話題になり、田中教授をはじめ、議論が活性化しました。
おそらくここにもセオリーはないのだと思います。
経験則で自分なりの手法を語れるようになりたいところです。

3.できないと思って、性格を変えられないことをどう思う?

【伊藤様:】
性格を変えられないのは甘え。
自身に足りないなと思うことは、絶対変えられる
何度も同じ事を言っているうちに、言葉に魂がやどることもあった。

【筆者の所感:】
自己暗示は、正解なのかもしれないなと思いました。
「私は勝つとあなたが思えば、あなたは勝つ」という『成功哲学』は真実なのでしょう!

以上で、ご講演内容のシェアは終わりです。
稚拙なアウトプットではございますが、少しでも読者の皆様のお役に立てたら幸いです。
ご講演頂きました伊藤様、一般公開にしてくださった田中教授に感謝です!
本当にありがとうございました。

※伊藤様の発言は一言一句書き写しているわけではございませんので、その点、読者の皆様はご了承くださいませ。

「今、何をすべきか?」と悩む2013卒就職活動生へ2つのご提案


こんにちは。
@kikkkkkuです。

(以下の記事は、20111117日に内定先で内定者が運用しているブログで筆者が掲載した文章を一部修正し、本ブログに再掲したものとなりますので、ご了承ください。)


13卒就職活動生の皆様、各種ナビサイトのオープンまであと約半月といったところですが、いかがお過ごしでしょうか?

昨年度、私たち12卒世代の主な就職ナビサイトのオープンの日付は101日でしたが、その頃は、世の中の大多数の就職活動生がいよいよ本格的に動き出すのだなという気持ちで、そわそわと過ごしておりました。

なぜ、そわそわしていたかと申しますと、「今、何をすべきか?」ということを就職活動初期の段階で明確に理解できていなかったからです。

そこで、『「今、何をすべきか?」と悩む就職活動生へ2つのご提案』というテーマで記事を書いてみたく思います。

1.戦略性のある就職活動をすること

まず、戦略とは何かについてさらっと説明しておきたく思います。
戦略とは、時代とともに意味は変わるが、根本的な意味としては(戦争に勝つために)戦場に到達するまでの段階で用いる計画のことです。(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%EF%CE%ACより引用)

一方、戦略と同時によく用いられる類義語として戦術があります。
戦術とは、時代とともに意味は変わるが、根本的な意味としては戦場で部隊をどう運用するかということです。(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%EF%BD%D1より引用)


私も含めて、多くの就職活動生が、
・SPIの勉強
・合同企業説明会への参加
・各種セミナーへの参加
・会社説明会への参加
・自己分析
・エントリー
・エントリーシート記入
・OB訪問
・リクルーター面談
・会社分析
・業界研究
・グループワーク(及びグループディスカッション)対策
・面接対策
・スーツの新調


などなど、数えあげると非常に多くのToDoに時間を割いていたことと思います。
これらのほとんど全てに意味があり、諸活動を行うことはなんらかの利益をもたらすでしょう。

しかし、1点気を付けて欲しいことがございます。
それは、それらの諸活動を「戦略的に」行うことです。
なぜなら、時間は無限に与えられたものではないからです。

1つたとえ話をしましょう。
「SPIが苦手」という男子学生がいたとします。
極端な例えで恐縮ですが、彼がナビオープンの12月から3か月、毎日欠かさずにSPIの勉強をして、SPI試験で満点を取れる実力をつけました。
よって、1次選考としてSPIを課す会社の2次選考に進めました。
しかし、SPI対策以外をしていなかった彼は2次選考の面接では、「自分のことも」「会社のことも」研究していないため、面接官の質問に対して、一貫性のない回答をし続けてしまいました。
結果として、不採用通知を受けるといったストーリーがあり得ます。

学生が就職活動をする際に、目指すべき場所の一つが、将来的にビジネスマンとして活躍し、社会に貢献することであると思っております。

そのためには、活躍できる場所(企業等)に入る(もしくは作る)必要があります。多くの学生が「入る」という選択をされると思います。また、「入る」ために、企業が採用活動をしている期間に「入る」ための努力をしている学生が多いと思います。多くの学生が「努力」するということは、何かで差をつけなくてはならないことを意味します。

努力の差別化をするには、圧倒的な量と圧倒的な質のいずれか、もしくは両方が要求されます。

時間が限られているため、量には限界があります(もちろんでき得る限りの努力をしなくてはなりませんが)。
しかし、質に関してはまだまだ大きな可能性がございます。

その質を上げるための方法が「戦略」です。

企業が採用活動をしている期間は、多くの場合限られています。その限られた時間内で「内定を欲しい」とお思いになるのであれば、「戦略的な就職活動」をされてみることをオススメいたします!

どんなに優れた戦術(例えばSPIで高得点を取る自頭)を持っていても、戦略がなければそれらを活かせないのです。

2.経営を短期間で勉強する

戦略的な就職活動をされるにあたり、是非取り組んで頂きたいToDoを挙げます。
それは「経営を短期間で勉強する」ということです。
え?経営?なんでやねん?と思われる方がいらっしゃると思います。
ここで言う経営とは、「NBAだ、MBOだ、M&Aだ、バランスシートだ」といった類の学術的なことではございません。
なぜ、経営を短期間で勉強して欲しいかと申しますと、良い会社を皆さんが見つけるべきだからです。
良い企業の判断方法は2点あります。

それは主観的判断」と「客観的判断の2つです。
この見方をすると、
【主観的に良い企業×客観的に良い企業=就職すべき企業】 となります。

前者も大事なのですが、本日は後者についてお話します。

客観的に良い企業だと判断する方法は、
一言で言うと『良い経営をしている会社 かどうかです。

会社説明会で多くの人事担当者は、弊社は「売り上げが伸びている」、「福利厚生が良い」、「優秀な人材がいる」、などと言います。

でもこれらの全てが『経営』の構成要素なのです。 

そう、「全てが『経営』の構成要素」なのですから、人事が言う要素は「良い経営ができている要素」が中心に据えられたプレゼンテーションになりがちです。

これでは「どの会社の説明会でも、学生に来て欲しいが故に良いことしか聞かない」と言った、学生の切実な声があがるのにも頷くことができます。

なので、各自が企業を俯瞰的に見て、「良い経営をしている会社」かどうかの客観的な判断をくだす必要があるように思います。

その方法が「経営を短期間で勉強する」ということです。

そのための数ある方法のうちの一つとして、

『ビジョナリー・カンパニー2‐飛躍の法則』
(ジェームズ・C・コリンズ著、山岡洋一訳、日経BP社)

この本をお読みになられることをオススメします。

どのような本か簡単に申しますと、

『偉大な企業とは一体なんなのか。』
『良い企業が偉大な企業へと飛躍するためにはどうすればいいのか。』

これらの問いに対する答えを、飛躍した偉大な企業と飛躍できなかった企業との間にあるブラックボックスの中身を、実際に調査することで見出すという本です。

また、全ての志高いビジネスパーソンのための教科書でもあります。
ビジョナリー・カンパニー2では主に、以下の8つの流れで書かれています。


<規律ある人材> 
1.第五水準のリーダーシップ 
2.誰をバスに乗せるか(冷酷ではなく厳格な人事制度) 
<規律ある考え> 
3.厳しい現実を直視する(そして成功を確信する) 
4.針鼠の概念 
<規律ある行動> 
5.規律の文化 
6.促進剤としての技術 
7.弾み車 
8.ビジョナリ―カンパニーへの道


これを一通り読むことで、「何が良い経営なのか」を短時間で効率的に学ぶことができると思います。

中身に関しては、本当に目からウロコなので、私からの説明は割愛致します。

たとえば、ここで学んだことの中から、自分が入社したい企業の条件となるチェックリストを作り、説明会等で項目を満たしているかどうかのチェックをし、他社との比較をすることで「客観的判断」がくだせることと思います。

もちろん、『ビジョナリー・カンパニー2‐飛躍の法則』だけが、経営を短時間で学ぶための効果的な方法ではありません。

しかし、読者にとっておトクがあることは間違いないと思いますので、是非お読みください♪

ちなみに、私自身が内定先のベンチャー企業を受けるにあたっても、強いモチベーションとなった書籍です!

「ビジネスの楽しさ」「やりがい」「ビジョナリーカンパニーを創りたいという想い」そのようなことを自分の中に見出すことができたのはこの本の影響は大きかったと思います。

そういった理由でも、オススメします♪

ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました♪